2007年11月26日
アメリカ先住民と感謝祭 〜スクワントその1〜

恥ずかしながら、12年もアメリカに住んでいながら、そういえばネイティブアメリカン(アメリカ先住民)の人達は感謝祭をどう思っているのか、という基本的なことを考えたことが無かった気がする。ターキーだ、旅行だ、買い物だ、とアメリカのメディアが報道する以上のことは格段考えなかったわけ。
Native American(アメリカ先住民)と感謝祭のことを考えるきっかけとなったのは、娘が学校から持って帰ってきた小冊子「スクワンとピルグリム」。”一番最初の感謝祭ディナー”のお話には、ピルグリム達を助けたインディアン”スクワント(Squanto)”が欠かせない存在。
小冊子の内容はこうだ。
スクワントはワンパノアグ族のインディアンでしたが、若い頃水兵に連れ去られ、英語を覚えました。
何年か後、スクワントが故郷のマサチューセッツに帰ると、すでにそこには新しい人々が暮らしていました。彼らはピルグリムと呼ばれる人たちで、スクワントが英語を話せるのをとても喜びました。
ピルグリムはワンパノアグ族の人達ともっと話がしたかったのです。スクワントは条約をサインするのを助けました。その条約では、お互いの安全を守る、と約束されました。
スクワントはピルグリム達がこの新しい土地で暮らす方法を知らないのに気づきました。そこで彼はピルグリム達の先生となり、魚釣りやとうもろこしを育てる方法を教えてあげました。
そしてピルグリム達は収穫できました。冬を越すための食べ物がたくさんできました。そのごちそうで祝宴を開きました。そこへワンパノアグ族もやって来ました。みんなで食べ物を分けて一緒に食べました。
* * *
以上が小冊子の全文。小学1年生向けだから簡略した冊子にしなきゃいけないのはわかる。でも私としては、さらりと書いてある「水兵に連れ去られた」とか、スクワントが穀物の栽培を教えたとされる1621年の翌年に、彼が若くして亡くなっていること、などが気になってしまった。
なので、この名前も知らなかったインディアンのことをインターネットで調べることに。(←ヒマ)
要約すると、やはり彼は、何人もの他のインディアンと一緒に連れ去られ、奴隷としてスペインで身売りされる。幸いにもスペインからイギリスに逃れ、新大陸に興味ある英国人と共に再び故郷に帰ることができた。でもスクワントの故郷の村はすでに全滅させられていた。その後彼はガイド、通訳として活躍し、ピルグリム達を助けた。しかし疫病で突然亡くなってしまった。
スクワントは他のインディアンからは”裏切り者”とも呼ばれたらしいが、(まーそうでしょう。その条約だっていつまで守られたか。。)きっと彼なりの生き抜くすべだったのかもしれない。
当時当地に流行っていた疫病なども、白人が持ち込んだ家畜から伝染したとか、あるいはインディアン達を全滅させるために白人が故意にばら撒いた(病人が使っていた毛布をプレゼント)などの説もあることがわかった。
白人は1000万人から3000万人とも言われるアメリカ先住民を犠牲にしたわけで、アメリカは自国の歴史を語る時、これらの残虐行為をさけては通れないサダメ。疫病は故意か自然発生かの論議はあるようだが、「邪馬台国は一体どこにあったのか?」のような歴史ロマンは無いようだ。
学校で子供達がお勉強する”最初の感謝祭ディナー”のお話の裏には、もっと深く残酷な歴史が隠されていることがわかり、私も大いに勉強させてもらいました。

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